InnovativeFunZone: ゲームとライフハックの新次元

私自身が試してよかったもの、ITや生活の効率を向上するライフハックなどをご紹介。

【au SIMでの動作確認済】今SIMフリースマホを買うならHuawei P10 liteが一押し【Docomo/au回線対応】

先日、1年半程度使ってきたNexus 5Xが急に故障してしまい、それを機にHuawei(ファーウェイ) P10 Liteに乗り換えたのですが、急な買い物だったにもかかわらず、なかなかよい感じで非常に満足しています。

このスマホは基本機能が非常に充実しており、今、SIMフリースマホを買うなら一押しです。目立つ弱点は、おサイフケータイに対応していないところぐらいでしたが、それもICカードをケースに組み込む(エントリの最後に方法を紹介)ことでそれもカバーすることができたため、普段使いのスマホに必要な機能をこれ1台ですべて整えることができています。

そこで、実際に使ってみた感触も含めて、この機種のレビューをしたいと思います。

【追記】IIJmioau SIM(タイプA)での実機動作確認結果

この記事を公開したあと、Huawei P10 liteについて、au SIMで動くかどうかを心配される方が多いので、実機での動作確認結果も追記しておきます。

結論としては、動きます。ポイントは以下の通り。

  • 7月11日以降に配布されているau VoLTE対応ファームウェアにアップデートしていれば、au SIMに対応可能(IIJmioau SIM(タイプA)で動作確認済み)
  • ファームウェアのアップデートは、順次配信なので、すぐに来るとは限らない。
  • ただし、自分の端末ではDocomo SIMからau SIMに差し替えたタイミングで即ファームウェアのアップデート通知が来たので、SIM等で判断して、必要な人には優先的に配信していると思われる。

実際にau SIMを挿して、SMSを受け取った結果のスクリーンショットです。ファームウェアアップデート前は、電話回線が使えないのでSMS送信不可でした。*1

KDDI回線で、HD通話ができているので、上のステータスバーに「HD」の文字が出ています。

端末・ファームウェアバージョンは「WAS-LX2JC635B170」(追記時点の最新版)。

追記ここまで。実際に動いているものを見ないと安心できないと思うので、ご参考までに。

乗り換えの経緯

前まで使っていたNexus 5Xを買ったのは2015年末。購入価格はおよそ6万円。Google謹製のスマホらしく、最新のAndroidを使うことができ、また、指紋認証にもいち早く対応していて気に入って使っていたのですが、先日Android 7.1.2にアップデートしたところ、端末が突然落ちてその後、再起動を繰り返すようになってしまいました😢

nexus 5x 再起動ループ」で検索してみると、これ自体は既知の問題で、Android 7以降にアップデートすると、それなりの頻度で起こっている様子。しかもハードウェア起因の問題らしく、Androidのバージョンを戻せば済むように問題ではなさそう。*2

すでに保証期間も過ぎているので、急遽、スマホを買い替える必要に迫られました。Google謹製で新しいものがあればと思ったのですが、Pixelは日本未発売で発売予定も未定。iPhoneへの乗り換えも考えましたが、9月にはiPhone 8(もしくは7s)が出るという噂もあり、ここでiPhoneを買ってしまうと、そのときに悔しい思いをしそう。

またAndroidでしか動かないアプリもあるので、やはりAndroid端末も必要ということで、とりあえず、Android 7が問題なく動く端末を探し、いろいろ比較した結果、表題の通り、HUAWEI P10 liteを購入しました。

1ヶ月ぐらい使っていますが、結果的にはこの買い換えは成功だったと思っています。

HUAWEI P10 lite の特徴

HUAWEI P10 liteの主なスペックは以下の通り。現在の価格.comの最安価格は28,080円。ミドルレンジといっても、Android 7が問題なく動きます。大きさは、最近のスマホの中では小さめ・薄めな感じです。

  • 主なスペック
    • サイズ: 高さ約146.5 mm 幅約72 mm 厚さ約7.2 mm 重さ 146g
    • 対応OS: Android™ 7.0 Nougat / Emotion UI 5.1
    • CPU: Huawei Kirin658 オクタコア (4×2.1GHz+4x1.7GHz)
    • メモリ: RAM:3GB / ROM:32GB / Micro-SDスロット (最大128GB)
    • バッテリ: 3,000mAh, 9V/2A急速充電対応
    • ディスプレイ: 約5.2インチ, FHD (1920×1080ドット), IPS
    • Wi-Fi: 802.11a/b/g/n/ac (2.4/5.0GHz)
    • テザリング機能 :最大接続台数8台
    • Bluetooth® v4.1 LE
    • SIM スロット:Nano SIM x 2
    • センサー:加速度, コンパス, ジャイロ, 環境光, 近接, 指紋センサー
    • 測位方式:GPS/AGPS/Glonass
    • au VoLTE対応
    • Dual SIM対応(SIMの2枚差し可能)

Wi-Fiはきっちり5GHz帯に対応していて、BluetoothGPSも問題ないスペック。Nexus 5Xと同様に指紋認証にも対応しています。また、Micro SDカードスロットもあり、Nexus 5Xではできなかったストレージの追加もできるようになっています。

Nexus 5Xと比べると、NFCがない点が弱点ではありますが、Google Payが国内では実質使えず、NFCを使う機会は数えるほどしかなかったので、そこは問題ないと判断しました。

また、おサイフケータイがないのは、Nexus 5Xと同様。同価格帯では、富士通の「arrows M04 SIMフリー」は、おサイフケータイに対応していますが、その一方、指紋認証には対応していなかったため、どちらを取るかで結局指紋認証を選択し、HUAWEI P10 liteを購入しました。

au VoLTE対応に対応しているため、MVNO格安SIMを使う際、ドコモ系・au系のどちらのSIMを使うこともできます。場所によっては、どちらかしか電波が入らないところもありますし、選択の幅が広いのも評価ポイント。また、海外ではSIMを同時に2枚さして切り替えて使うこともできるので、国内でドコモ・au回線を切り替えて使ったり、海外で海外SIMを使いつつ、国内のSIMでも待ち受けたりといったことができます。(ただし、日本国内では2枚同時の待ち受けができないので注意が必要です)

使用感はとてもいい感じ

使ってみた感じは、想像していた以上によいです。

リリース時期が2年近く違うとはいえ、Nexus 5Xの価格は当時6万円弱と、価格が倍ぐらい違っていますが、使っている感じは遜色がないどころか、HUAWEI P10 liteの方が優れていると感じます。

このレンジのスマホは、安かろう悪かろうのイメージがありましたが、使ってみた感じではそういうことはなく、むしろ、完成度が高い印象。端末のデザインや、ホームアプリやデフォルトのロック画面の写真など、デザイン・UIに非常に気を使っていることが見て取れます。

使ってみて、特によかった点を挙げると、

  • 移行が非常に楽

    • データ移行のためのアプリが用意されており、そのアプリを移行元のスマホに入れて、QRコードを読み込ませるだけで簡単にデータが移行できるようになっている。
    • 自分のNexus 5X は、再起動ループが起きてはいましたが、電源に接続した状態であれば、10分程度は稼働できる状態で、移行アプリはその限られた時間の間でデータ移行を済ませてくれました。
  • 軽くて動作が軽快

    • スペックのところでもあげましたが、ミドルレンジのスマホとしての性能のバランスが優れていると思います。普段使いするものなので、基本性能がきちんとしているのは非常に助かります。
    • 選択のポイントだった指紋認証は体感ではNexus 5X以上に高速に反応し、ロック画面の解除時にストレスを感じさせません。
    • ポケモン GOをやってみましたが、ARモードでもカクつくものの問題なくできました。また重いと評判のFGOも問題ないレベルで動きます。
  • 対応ケース・アクセサリーが充実している

    • SIMフリースマホなので、対応アクセサリーがどこまであるのか心配でしたが、調べてみると一通りのラインナップがあることがわかりました。
    • P9 Liteがベストセラーだったこともあり、各社が対応アクセサリーを出しています。
    • iPhone向けのアクセサリーに比べると見劣りはしてしまいますが、Nexus 5Xではアクセサリーの選択の幅が少なかったので、驚きました。

おサイフケータイに対応させる方法

おサイフケータイがないことが目立った弱点と最初に触れましたが、こちらのスマホにカバーをつける際、「オートチャージ機能付きのSuicaもしくはPasmo」と「ICカード読み取り エラー防止シート(ICカードセパレーター)」を用意することで、解決できます。

以下の写真のようにカバーとスマホの間に、「Suica/Pasmo」、「ICカード読み取り エラー防止シート」の順に挟むことで実質的におサイフケータイのように使えます。

ICカード読み取り エラー防止シート」がないと、スマホ本体と「Suica/Pasmo」が干渉して動作しないので、そこだけ注意してください。

Suica/Pasmo」の他に必要なグッズは以下の通りです。

まとめ

Huawei P10 liteは、3万円を切る価格ながら、一昔前のハイエンド機と同等以上の性能を持ち、必要な機能をぎゅっと詰め込んだ名機だと思います。

Huaweiは、「P10」や「P10 Pro」などの上位機種も出していますが、こちらは、ライカのデュアルレンズを搭載するなど、追加機能での付加価値を盛り込んだ機種となっており、そういったほかにはない機能を求めるのでなければ、「P10 lite」で必要十分なのではないかと思います。

機種変更を考えている方の参考になれば幸いです。

*1:ちなみに、テストメッセージの送信元にはAmazon Web ServicesのSMS送信サービスを使っています

*2:電源ケーブルをつなぎつつなら、しばらく動作している